インタラクションデザイン留学@コペンハーゲンの始まり

CIID

CIIDについて

CIID(Copenhagen Institute of Interaction Design)は、デンマークのコペンハーゲンにあるインタラクションデザインに特化した組織。Research部門・Consulting 部門・Education部門の3部門から成り立っている。
私は現在このEducation部門のIDP(Interaction Design Program)という、世界各国から集まる25名で構成されるプログラムに参加している。
CIIDのEducation部門は2008年に設立されたばかりにも関わらず、2012年のBusiness Insiderの「世界のトップデザインスクールランキング25校」で17位に選ばれている。

CookpadもCIIDのパートナーとなったらしく、ロゴが掲げられていた。デンマークからどんなプロジェクトを手伝っているのか気になる。

CIID IDPの特徴① 理論より手を動かす事を重視

CIID IDPは大学院に相当する1年間のプログラムだが、2019年現在は正式な大学院としての学位は取れない(修了証のみ)。教授がいる訳でも無く、論文を書く訳でも無く、ひたすらチームメンバーと共に集中的に手を動かして物を作るプログラム。CIID IDPのスローガンは「つくって、試して、改良を繰り返す(BUILD, TEST, REPEAT)」。「教室」では無く「ラボ」に籠り、デザイン課題に対する新規アイディアを構想し、プロトタイプを作成し、検証を繰り返す。作業は深夜に及ぶこともざらで、ずっとハッカソンをしているようなイメージに近いかもしれない。

CIID IDPの特徴② (デンマークに閉じない)世界のインタラクションデザイン界隈とのハブとしての存在

CIIDを取り巻く環境は良くも悪くもデンマーク的では無い。

CIID参加者のバックグラウンドは、UI/UXデザイン、プロダクトデザイン、グラフィックデザイン、アート、建築、コンピューターサイエンス、機械工学、マーケティング、金融、法律、政治、経済、など多岐に渡る。25名を構成する国籍は14カ国で、2019年度の参加者にデンマーク人は1人もいない。年齢も22〜50歳程度とバラバラだ。講師にさえもデンマーク人はほぼいない。アメリカやヨーロッパ各国のデザインコンサル会社などに務める”手を動かせる講師”が1週間単位でデンマークにやって来て、それぞれが自分達のやり方で進めていく。講師の役割は主にインスピレーションの提供と困った時の相談役で、講義は少ない。知識レベルも経験分野も文化も異なる参加者同士がチームを組み、自分達で実現方法を模索しながら2-3日という短期間でアイディアを動く形に持っていくのだから、かなりカオスな状況である事は想像頂けると思う。

デンマークは、建築やインテリアのデザインには強いが、決してインタラクションデザインに強い国という訳では無い。そのためインターナショナルな環境はむしろWelcomeだと思っているが、せっかくデンマークにいるのにデンマーク人と触れ合う機会が無いというのは帰国後にデンマークを語りきれないという意味で△か。

CIID IDPの特徴③ 社会に開かれたコミュニティ

  • 無料のOpen Lecture
    • CIIDでは毎週水曜17時から無料のOpen Lectureが開催され、一般の住民が誰でも参加できるようになっている。
  • 1週間単位で参加できるサマースクール
    • コペンハーゲンでは毎年7月の5週間に渡り、1週間完結型のサマースクールが開催される。授業料は数万円程度で、誰でも参加でき、1日中明るく暑すぎない北欧の夏を堪能しながら授業を受けられるので非常にオススメ。最近はインドやコスタリカでも開催されている様子。人気の授業は早めに枠が埋まってしまうので、参加を検討されている方は申し込み時期に要注意だ。
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