【CIIDの授業】01. Team Building デザインスタジオにおけるチームワークのあるべき姿とは

CIID

CIID IDPの最初の1週間は、チームビルディングのクラスから始まる。CIIDのIDP参加者のバックグラウンドは、UI/UXデザイン、プロダクトデザイン、グラフィックデザイン、アート、建築、ビジネス、エンジニア、ライターなど多岐に渡り、国籍は14カ国で、年齢も25〜40歳くらいとバラバラ。

このように専門性や文化が異なるメンバーで、機能するデザインスタジオを作っていく要素について、ワークを通して学ぶクラス。

講師: Sherwins

Team Buildingの講師は、US西海岸でデザイン組織に関するコンサルティングやワークショップを実施しているAsk The Sherwinsのお二人。旦那さんのDavid Sherwinさんはグローバルデザインファームfrogにて長らくInteraction Design Directorをされていた方で、ボンヤリ1を聞くとキッチリ10返ってくるツワモノ。奥様のMaryさんはデザインチーム教育のキャリアを歩んできた方で、演劇を観てるのかと思う程の情熱とウィットに富むリードであった。

「デザインスタジオ」とは

「デザインスタジオ」は、ただの作業場では無い。1人1人の具体的な行動によって構成される共有マインドセットの事を指す。

Sherwins
スタジオカルチャーは用意されるものでは無く、各々の行動によって作られていくもの。
でもこれはどんな組織も一緒。
「スタジオ」ならでは特徴って何なんだろう。

成果を出すデザインスタジオに必要な要素① 日々の行動に繋がる具体的なチームルールの設定

クリエイティブなチームは、メンバー1人1人の行動によって作られる。どうしたらメンバー同士が助け合い、価値観を共有できるか。曖昧にせずチームメンバーで初期に話し合い具体化しておく事が、後の日々の行動に影響を与える。

Sherwins

例えばアイデアを出し合う時に黙っている人を自動的に合意と見なさない、トピックに興味関心の高いメンバーが責任を持つ、プロジェクトが終わった時には必ずシナモンロールで祝う、など。

特にヒエラルキーの強い組織では、権限の強い者が策定したルールに従うケースが多い。そんな中では価値観の共有など言語道断であり、意見が偏り、メンバーのモチベーションが下がっていく様子を、確かに何度も見た事がある。

成果を出すデザインスタジオに必要な要素② Inclusiveなオープンコミュニケーション

チームワークは、個人の行動・アイディアを基礎として成り立つ。どんなアイディアも意見も躊躇なく交換しあえる、オープンなコミュニケーション環境が重要である。
特にある物事に対する意見を出し合うフェーズにおいては、1人1人に均等な機会と時間を与え意見を引き出す事が重要。これを意図的に行わない場合、どうしても偉い人・声が大きい人・論理的に強い人の意見が通りがちである。

Sherwins

「あぁ自分のこのどうしようも無い意見でも皆真剣に受け止めてくれるんだな」「だったらもっと言ってみようかな」と感じられる空間づくりがとても重要だと思う。「アンケートで誰でも意見ができるようにしていますから」とお茶を濁されないように。。

成果を出すデザインスタジオに必要な要素③バイアスの認識

人は誰でも物事に対するバイアスを持っており、これを避ける事はできない。例えチームで同じ景色を見ていても、感じる事は全員異なる。

例えば、「バイアスは避けられない」「デザインによって解決できる課題がある」という考え自体にもバイアスがかかっている。教育にも、企業の価値観にも、全てバイアスがかかっている。

重要なのは、全てのデザインプロジェクトにおいて、自分のバイアスが選択に強い影響を与えていると意識すること。自分の仮説を反証してみたり、データに基づいて検証するクセをつけ、リスクを認識した上で意思決定を行うと良い。


Sherwins

自分のバイアスはもとより、想定ターゲットが持っているバイアスを理解する事も重要だと思うが、言うは易し行うは難し。テスト方法にバイアスがかかっていて想定通りにならない事もあるし、なかなか難しい。でもバイアスを検証していくプロセスは面白そうだ。

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