2019年デンマークで解禁!電子スクーターに乗ってみた

デンマーク生活

今年になってから急に、コペンハーゲン市内を電子スクーターで走る人を多く見かけるようになった。
もともとデンマークは自転車社会であり、ほぼ全ての道路に自転車専用のレーンが敷かれている。厳しい冬の寒さにも、雨にも風にも雪にも負けず、自転車を漕いで通勤・通学する光景が普通だ。
この自転車社会に急に参入してきた電子スクーター。実はこれまで電子スクーターの利用は法律で禁止されていた。それが2019年1月に解禁となり、ドイツのTierやスウェーデンのVoiなど各国のレンタル電子スクーター会社が急速にコペンハーゲンに参入してきたのだ。

自転車と並行して自転車レーンを走る電子スクーター

電子スクーターの利用の仕方

レンタル電子スクーターの利用方法はとても簡単。

①見つける
アプリをダウンロードすると自分の近くの電子スクーターが表示されるので、まずはその場所に向かう。アカウントを作成し、クレジットカード情報の登録などを行うと、アプリからロックの解除を行える。

②乗る
操作は右左のハンドルに付いているレバーで行う。スクーターに乗って地面をひと蹴りした後、右ハンドルの緑色のレバーを押し続ければ自動的に電気の力でスイスイ進んでいく。緑レバーを離せば徐々に減速していくが、急ブレーキをかけたい時は左ハンドルの赤いレバーを押す。
ちなみに最大時速は20kmに設計されている。

③返却する
目的地にたどり着いたら、最寄りの自転車置き場などにスクーターを停め、アプリからレンタルを終了すれば返却完了。特に返却先として特定の場所が決まっているわけでは無く、サービス圏内であれば基本的にはどこで返却してもOK (私有地内や、道を塞ぐような場所はNG)。

各種電子スクーターレンタル会社の料金

デンマークに存在する各種電子スクーター会社の料金と課金体系は以下の通り。TierとVoiは完全に同一料金で使い勝手もほぼ変わらないため、両方使えるようにしておいて自分の近くにある方を選択すると良いだろう。


ロック解除料金1分あたりの料金
Tier10 DKK (=約167円)1.5 DKK(=約25円)
Voi10 DKK (=約167円)1.5 DKK(=約25円)
Lime10 DKK (=約167円)2 DKK(=約33円)

電子スクーターに乗る際の注意点

実際にレンタル電子スクーターをしばらく使ってみて、いくつか注意すべき点にも気づいたので以下にまとめておく:

・コンクリート舗装された道路しか走れない
 スクーターで砂利道や石畳のような高低差のある道路を走ると、頭の骨に直接響いてくるためとても耐えられない。

・バッテリー切れ問題
 電子スクーターは充電式なので、低いバッテリーのスクーターに乗ると途中でバッテリーが切れ、動かなくなる(ただのキックボードになる)事がある。近くにバス停も駅も無い場所でバッテリーが切れると悲惨なので、早めに別のスクーターを見つけて乗り換えるなどの対処が必要。

・アプリ上はここにあると言っているに・・スクーターを見つけるのに一苦労
 電子スクーターは「ここに行けば必ず見つかる」ものでは無く、アプリの地図+GPS情報を参考に自分で発見する必要がある。しかし、アプリ上で示されている場所に行って初めて高架下にある事に気付く・私有地に隠れていて見つからない、など発見するのに苦労する場合がある。

・片手運転ができないので、逆に危険
 デンマークでは自転車の交通量が多く、皆危険なほど高速に飛ばしてくる。そのため自転車で左右に曲がる・急に止まる際は片手信号を用いて後続の自転車走者に知らせるのがルールだ。一方スクーターではバランスを取るため常に両手でハンドルを握っているため、この片手信号ができず、交通量の多い場所では他の自転車・スクーターと衝突するリスクが高くなる。

・たまにバグる
 これはデンマークでのサービス開始直後ならではの問題かもしれないが、サービスエリア県内かつバッテリーも十分残っている状態で、「サービスエリア外」として急に動かなくなる自体に何度か直面した。

電子スクーターは力も不要でスイスイ進み、意外とバランスも取りやすく、特に晴れた日に乗ると最高に楽しい。女性の場合はスカートを履いていても乗れるというメリットもある。上記のような注意点こそあるものの、自転車レーンが整備されているエコフレンドリーな街・コペンハーゲンとは非常に相性が良く、今後自転車と並ぶ主要な移動手段となっていくだろう。

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